事の起こりは不届きな若者がタブーを犯していく、かなりよく見る展開だし、だんだんと自業自得やんという思いも芽生えてくるし、じゃあ序盤子供に起こってた細かい驚かしは結局何だったのかとか思うところはあるんだが、個別に強く興味を引くようなシーンが何個かあって、印象に残りやすい作品だったとは言える。
一番は祈りが行われるシーンで、字幕が真ん中に出るのだがそれを注視していると画面が明転し、さっきまで見ていた文様が映っていないはずなのに浮かび上がるという目の性質を利用したギミックはかなり驚いたし感動した。
多くの人に見せれば見せるほど、というのもこっちが嫌な気分になれて良いし、視聴者数が子供の安否とリンクするメタな仕掛けとも言えて面白い。
母にとっての子育て（あるいはその狂気）、子供への罪の相続。
