このレビューはネタバレを含みます
七夕は台湾だか香港のバレンタインだよねってことで鑑賞。
BITTERS END。
オリジナルはちょっと覚えてるかな、ぐらいの感じだったので、「あぁ、こんな展開だったなぁ」とか思い出したながら観てたので新鮮さは特に。
前半の岡田将生パートが、コテコテの関西すぎて、くどかった。クドカンだけに。ナレーションが標準語なら別にしてそんなに関西弁にこだわることなくない?って思ってしまう。
時代と対象がわからない。スマホを使いこなし、ラジオを聞いては歌謡曲を口ずさむ人って誰?それでいて謎のボロ屋に住んでいるという設定よ。
片山友希がギャルだったけど、ほんと本人ってわかんなかった。謎に黒ギャルとガングロ彼氏なのも時代がわからなくなった一つの理由。
それでいて主題歌が幾田りらなのはわからない。本当に対象がわからない。
ちなみにレイトショーの劇場に来ていたのは中年女性が多めかも。
清原果耶が本当満点。居酒屋で水ぶっかけるの最高。前半のクドクドが清原果耶さんの圧倒的清涼感で浄化されたような感じ。マジ美し。
その性質のせいなんだろうけど、レイカが不運すぎるのと、あとストーカーにしか見えない。これが大きなツッコミどころだけど、後者に関しては、愛の大きさに等式なんて成り立たないらしいので、まぁこれもリアルラブか、なんて思う。
エンディングと、その曲の最後にすべてを語らない潔さを感じた。
オリジナルに比べると所々飽きるシーンがあったけど、後半に行くにつれ演出も展開も見逃せなかった。
エンドロール見終えたらいい映画かなと思うけど、という感じ。
しっかりと独特の味を出してくる脚本がちょっとあんまりだった。オリジナルと比べて前半がつまらない印象を受けたが、異常事態のロジックはこちらの方がわかりやすかった。
くどい。くどい。しかし、清涼感と、町が止まっている様子などなど良さはもちろんある、しみじみいい映画だと思わされるということでこの評価。
清原果耶さんの表情が素敵。