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帰れない山のmarucoのネタバレレビュー・内容・結末

帰れない山(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

山男には、
①髭❣❣❣
手入れなんかせえへん。
この髭はもの凄い毛量たっぷりなやつ。
すりすりされたら嬉しい。だけど、
逃げ惑うほど痛い剛毛。
②煙草❣❣❣
四六時中黙々と燻らす煙草🚬
おそらくこの煙草は山で採れる“莨”の
葉っぱをそのまんま使った
所謂、自家製紙巻き煙草…、
③珈琲❣❣❣
これも手作りの野趣溢れる、
粗粗しい味わいの珈琲。
毎日飲み続けたら必ず歯が珈琲色に
染まってしまうお歯黒みたいなもん😆
と言ったアクの強い代物…、
体に悪そうやな、
ほんで山男が歯を磨いてるとこ見たことないような気がするよな。
でもな、
例のあの梅安の相棒の彦にゃんみたいに
意外と木片で自家製爪楊枝をこしらえてるかも知れん。
だけどたぶん口くさいやろな😆

marucoは、
これらが山男の“三種の神器”と想う。

あと、欲を言えば、
そこに無骨そうな赤ら顔と、
ごつごつしたぶっとい手指、
骨太の丈夫な手足もいる。
絶対にどんなもんでも、
華奢で、か細いのんはあかん。

山男て寒い時期はだいたいが、
家(小屋)の中でも外でも、
木を焚いてる。カサカサパチパチッと何とも言えんええ音がする。だいたいが本作の生活音自体に物凄く惹かれる。
この火を起こしながら
手作りの、少し匂いキツめのチーズを
味わい、ウイスキー🥃かバーボンか、
一人呑みしたり旧い友人と酌み交わしたりしてるよなぁ。
とにかく野性的で男らしいよなぁ。
大好きやなあ🤤💖

この物語の主軸となる山の男、
『ブルーノとピエトロ…、』
彼ら二人の少年時代のぎこちない出逢い
から数十年後の別れまで、
美しい友情と少しの仲違い、
互いが詫びるシーンに胸が痛む。

神々しい程の山の風景と神秘、
そして人としての情景と心理、
瑞瑞しい感性で味わうことができます。

最後に、
生産性のない人間は生きていけないのかそれはやはり哀しくむごい。

そして、
春の雪解けと共に、
照れた顔した赤ら顔の男が、
どこからかひょっこり帰ってきて
くれへんかなぁ〜、

そんなことを想いました。

圧倒的な臨場感と映像美は見事でした。

きっとマタアワセテクダサイ💐

追記
のちに思いついたことを
加筆致しましたことをお許し下さい。
本当にごめんなさい🙏
maruco

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