みりお

ミセス・ハリス、パリへ行くのみりおのレビュー・感想・評価

4.0
夢を見ることを、こうも美しく楽しく描ける作品に出会えてすごく幸せ🥹💓
戦場で消息を絶った夫を待つ間、ミセス・ハリスにとっては、夫が笑顔で帰ってくることが夢だったんだろう。
でも無情にも夫の指輪だけが家に帰ってくる。
それを受け取ったときのミセス・ハリスの顔は、愛する人を喪った悲しみだけではなく、生きる希望を失った痛みに溢れていた。
でもそんな彼女が、家政婦をしている家でDiorのドレスに出会い、「Diorでドレスを買う」という夢を見つけた瞬間、人生がどんどん輝きを増していく✨

夢を見つけたミセス・ハリスの人生は何倍にも輝いていき、未来をキラキラした目で見つめる姿勢と熱い想いに、いつの間にか周囲の人も巻き込まれていく💓
幸せになってほしくて「好きな人に好きと伝えなさい」と伝えるミセス・ハリス。
職を失った女性たちのために立ち向かうミセス・ハリス。
夢を叶えてほしくて「社長にぶつかりなさい」と伝えるミセス・ハリス。
その全ての行動の原動力が、"目の前のあなたに幸せになってほしいから"✨
そんな風に周りの人の幸せのために歩み続けたミセス・ハリスに、最後に起こる奇跡を観た瞬間、スーッと涙がこぼれてしまいました💦
愛で満たされた世界って、こんなにも美しいんだなぁと、未来に期待を持ちたくなる作品🥰💓

なんとも可愛らしい色彩と光に満たされた映像も終始美しくて、目でも楽しい作品🌈
あぁ〜鑑賞後に感じるこの多幸感のために、もう一度味わいたいくらい👍


【ストーリー】

1950年代のロンドン。
戦争で夫を失い家政婦として働くミセス・ハリス(レスリー・マンヴィル)は、ある日勤め先でクリスチャン・ディオールのドレスに出会う。
その美しさに心を奪われた彼女は、ディオールのドレスを買うことを決意し、必死にお金をためてフランス・パリへ向かい、ディオール本店を訪れるも支配人のマダム・コルベール(イザベル・ユペール)に冷たくあしらわれてしまう。


【キャスト・スタッフ】

*監督:アンソニー・ファビアン

アメリカ出身🇺🇸
1994年から数本のshortfilmを監督し、2008年に『Skin』で長編監督デビュー🌟
デビュー作ながら世界で22もの賞を獲得したそうです👀✨
まだ長編作品は本作を合わせても3本しかないみたいですが、本作も素晴らしかったし、今後がますます楽しみな監督さん🥰


*ミセス・ハリス:レスリー・マンヴィル

イングランド出身🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
若い頃はソプラノ歌手を目指していたようだけど、15歳で演劇学校へ入り、1970年代にミュージカルデビュー🌟
1985年に『ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー』で映画デビューしました🌟
2017年に『ファントム・スレッド』でロンドン映画批評家協会賞助演女優賞を受賞し、第90回アカデミー賞助演女優賞にもノミネートされた実力派✨
主な出演作は『家族の庭』『マレフィセント』など。
あとなんとゲイリー・オールドマンと1990年まで結婚してたみたい👀!!!びっくりな繋がり🤤💓


*コルバート:イザベル・ユペール

フランス出身🇫🇷
母親がピアノが大好きで、それがきっかけで厳しい芸術教育を受け、フランスの名門音楽院や演劇学校でたくさん学ぶ機会があったそうです✨
1972年に『夏の日のフォスティーヌ』で映画デビュー🌟
その後出演作も留まるところを知らず、かつ受賞歴も華々しい😆🌸
『ピアニスト』(2001)でカンヌ国際映画祭 女優賞を、『主婦マリーがしたこと』(1988)と『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』(1995)ではヴェネツィア国際映画祭 女優賞を受賞しています✨
あとなんとセザール賞主演女優賞に14回もノミネートされていて、これは史上最多記録!!
かつ『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』(1995)と『エル ELLE』(2006)で、しっかり二度も受賞済😆💓
また『エル ELLE』は89回アカデミー賞主演女優賞にもノミネートされています✨
主な出演作は『天国の門』『ヴィオレッタ』『グレタ』など。
みりお

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