がらくた犬

ミセス・ハリス、パリへ行くのがらくた犬のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

昨年 東京都現代美術館で開催されていたクリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ展を観に行ったんですけれど…なぜ本作を先に観なかったのか…深く反省。

会場に入ってすぐのところに劇中のショーの最初に登場する傘をかぶったドレスが飾ってありました。

劇中の他のショーのドレスもそうですしあの白衣を着たお針子さん達が作業をしていたメゾンの雰囲気をそのまま真っ白な部屋で再現したような展示でした。劇中のドレスの答え合わせをしながら巡ったらより楽しめたかも。

展覧会来場者も老若男女さまざまでした。

私の母の娘時代は今のようなファストファッションも無くデパートの既成服は高級品でもあったのでスーツなどは街の洋裁店でピッタリなサイズに仕立てて貰っていたというある意味贅沢な時代でもありました。なので王室・貴族・皇族・映画女優の衣装などを手掛けていたディオールの服はやはり母の世代の憧れだったと思います。

私の世代は…というと本編終盤に出てくるこれからの時代は誰もが購入できる香水やストッキングを!…のアンドレの先見の明通りコスメ分野でのディオールは既に憧れのハイブランドとして台頭していました。フレグランス・口紅・マニキュア・石鹸など日本でもとても人気があり誰もが持っていたと思いますし新商品が出れば世界中のトレンドにもなりました。

本作はディオールの古き良き時代のオートクチュールのメゾンをフォーカスした内容でとても興味深かったです。何と言っても主演のレスリー・マンヴィルがとってもキュートで好演でしたよね。

しかし1950年代の500ポンドって現在の250〜400万円相当ってことは車が一台買えるくらいの大金なんですよね。

私はお仕立てして貰った服なんて学生服くらいかなぁ…