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千夜、一夜のdarumaのレビュー・感想・評価

千夜、一夜(2022年製作の映画)
4.0
久しぶりに札幌に行くので劇場新作を観よう!と思い、久保田直監督の「家路」が良かったので選びました。
うん、よかった。田中裕子さん圧勝です。おらおらでひとりいぐも以来かな…?
作品は、とてもシネスイッチ銀座ぽいです!^^

叙情的に流れていくのかと思いきや、これも結構フックが効いています。
実は夜行バスで行ったので睡眠不足で、冒頭30分くらいがうろ覚えなんですが、途中からシャキーン!と目覚めました。そういう意味で、結構引き込まれます。

タイトルが、とても合っている。
千夜が一夜。
そして、アラビアンナイト、ですよね。
(寓話的な意味で思ったのですが、この言葉をwikiで検索したら、まさに!!驚いた…確信犯)

尾野真千子さんの出演作にハズレなし。
これは世代もあるし立場もあると思うが、私は尾野さん演じる奈美に一番感情移入したかな…?おそらく多くの方がそうではないでしょうか。
一番、一般に近い感じで描かれていると思います。

(でも、周囲の方は皆さん田中裕子さんのシーンで泣いてました、苦笑)

田中さんの演じる登美子は、強い役ですよね…

ちなみに、
ダンカンさんは素敵だということを忘れずに付け加えておきます。(笑)
(なんか直近でもお見掛けしてるんだよな…と思ったら「異物」だ!全然違う感じです。いや、そうでもないか…??)
私はダンカンさんに泣かされたよ…

この言葉は変かもしれませんが、
青春
を感じました。

なんていうんだろう…一番年齢が下の方の役者さんが山中崇さんだと思うのですが(ということが既にシネスイッチ銀座っぽいという感じ…わかりますでしょうか?全体的に役者さんの年齢層が高めの作品なんです)、彼がなんかいわゆる頼りないガキっぽい感じで描かれている作品を久しぶりというか、初めて観たかも。

なので、1つ上の青春、って感じかな?
まさに、田中裕子さんがヒロインです。
めっちゃ可愛かった。

田中さんと一緒に働いていたお友達役の方がいい味出してます。
足!!
足を率先して入れてた(協力してた、笑)
(ここが本作の一番の見どころ…って言うのは冗談だが、笑。でも私の中ではかなりヒットした!!爆笑)

あと、エンドロールに片山友希ちゃん!
(ここに最若手居た!!)
しまった見逃した…おそらく冒頭のほうに出ていたあの人?と思う人はいるんですが、はっきり断言できない。悔しい!!
(?でも検索しても出てこない…見間違いかな!?一字違いの別の方とか?)

田中さんくらいの年齢になってから、また観ると印象が変わる作品かも。

10/14追記)釜山国際映画祭で国際映画批評家連盟賞受賞、おめでとうございます!
なので観られる方がもっと増えるかも…と思い、追記です。
(実はこのことを最初から書きたいなと思いつつ、巧い言葉が見つからず…でもやっぱり書いておきたくて)

この監督さんは「家路」が結構社会派な感じがしました。本作もそうなんですが(なので途中の提示で「ああー!やっぱり」と思った。触れ込みに北の離島と出ていたので北海道かなと思ってたら違ってた。。)、個人的には本作はそちらよりも、もっと人と人というか、普遍的なことが描かれている事が印象に残りました。
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