これは聖書を理解してない人間にはなかなかわかりにくい映画。特に日本人には尚更理解が難しいと思う。聖書なんて触ったこともない人が沢山いるわけだし。
聖書自体が複雑で何章にもわかれてるし、出典が様々だから、有名な箇所だけ抜粋して映画にするのはほんとにアメリカ人は好きだなと思う。
吸血鬼とゾンビはアメリカの専売特許みたいなもんで、困ったら「作るか~」ぐらいのノリなのかも。日本の侍、呪い、とかに似ている。土台があるからいくらでもおもしろそうな脚本をかけばいいわけで。
そもそもこの10の災いってのは、古代エジプトで奴隷状態にあったイスラエル人を救出するために神がもたらしたものらしいのだけど、ならこの映画は完全な るフィクションで話の上っ面だけすくって、他の話とくっつけたってだけ。ますます日本人は混乱する。内容自体はほったらかしの部分も多々あり、なんでこの 場所なの?なんでこの子なの?娘は?あの悪魔みたいなおっさんは?みたいなのはスルーで、とにかくイナゴをみせたかった映画です。
だってイナゴをみてあれだけ科学ですべて説明がつく、無神論者だ、って言ってたヒラリーも「これは災いだわ」って気づくんだから。
B級まではいかないものの、ナインスゲート、コンスタンティン、エンドオブデイズ、これ系の映画は山ほどあるので、興味があれば!程度でみるほうがいいかも。もしくは聖書をちょっと勉強してから。
(2009/7/14)