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1917 命をかけた伝令のlunesのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
3.9
99%死ぬ可能性のある郵便配達を任された主人公が、味方を救う為戦地を駆け回る。

全編ワンカットに見える撮影手法が話題の今作。
ある時は観客が戦地のど真ん中にいるように錯覚させ、またある時はスリリングなアクションゲームを見ているような感覚を味合わせてくれる、秀逸なカメラワークである。
というのも、将軍の伝令を届けるという超シンプルストーリーではこうするしかないとも言える。

所々に登場する観客への『音攻撃』も、

「絶対寝させねぇから」

という監督の強い意気込みにさえ感じる。

前半は戦死した兵士達の死体が横たわる地獄絵図とも言える荒廃したシーンで埋め尽くされているが、時間が経つにつれ自然や緑が多くなっていく対比描写がとても印象的である。

映画館や大画面での鑑賞をおすすめしたい一本。
(2020/2/25)
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