こなつ

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリームのこなつのレビュー・感想・評価

3.8
デヴィッド・ボウイ財団唯一の公式認定ドキュメンタリー映画。伝説のロックスター、デヴィッド・ボウイの人生と才能に焦点を当て、40曲にわたるボウイの名曲で構成され、全編インタビュー形式を取り入れて、ボウイ自身の言葉で語られている。新感覚のドキュメンタリー作品だった。

ロックに詳しいわけでもなく、「戦場のメリークリスマス」でデヴィッド・ボウイを知って、彼が有名なロックミュージシャンだという認識ぐらいしかない私が、この作品を観に行くことになったのは、会社の後輩に熱狂的なロックファンがいて、あれよあれよという間に映画館まで付いて行ってしまった。彼女は何回目の鑑賞なのだろう?

そう言えば「ボヘミアン・ラプソディ」も彼女と観に行ってすっかり酔いしれた事を思い出す。

1970年代、「宇宙からやってきた異星人ロックスター」と騒がれ、カルト的存在だったデヴィッド・ボウイ。このドキュメンタリーを観ている間もずっと彼の身のこなし、話しぶりは、何だか人間離れした宇宙人のような雰囲気を漂わせ、只者ではないという存在感が凄かった。

こんなにも膨大なインタビュー映像が残っていたのも驚きだけれど、私の知識では半分以上彼の言葉が意味不明な中で、40曲近く流れる楽曲には知っている曲もあり、彼の魅力全開なパフォーマンスはしっかり心に響いた。

じっと見つめられると吸い込まれそうな瞳、優しさが滲み出る笑顔、彼の持つ独特の思想観、そして痺れる歌声。正にカリスマの伝説ロックスター、デヴィッド・ボウイの魅力が詰まった作品だった。
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