じぇいらふ

手のじぇいらふのレビュー・感想・評価

(2022年製作の映画)
3.3
日活ロマンポルノ・ナウ①👩🏻‍❤️‍👨🏻✋

日活ロマンポルノが50周年ということで、3本新作が作られるの1作目。
監督は松居大悟、初鑑賞監督さんです。感想は、、、普通に良い映画ですな、、、しかしロマンポルノとしてはどうなんだろ???😅

おじさんの写真を撮ってコレクションすることが趣味のさわ子。家族の中では何故かお父さんとはうまくいってない。恋愛にも距離を置いて冷めているさわ子に、会社の同僚、森が言い寄ってくることでちょっとづつ心が変わっていく。。。というおはなし

『本気のしるし』の福永朱梨は最近あちこちで目につくようになってきましたが、いいですね。声が少しロリ系高めで、いかにもおじさん好みの感じながら、どこかクールで皮肉な物言いなキャラがとても合ってます。おじさん大好きで、おじさんウォッチングをしては、さながら猫の写真コレクションのごとくおじさんコレクションをしては楽しんでます。どうやらあちこちにおじさんの彼氏がいる模様。しかし画面には食事デートのシーンはあっても、おじさんとの絡みのシーンはありません。多分それはある設定なのですが、出してきません。さながら、おじさんは好きだけど、まるでペットとして付き合ってるみたいな距離感です。ここら辺、なぜ出さないのか?気になります。女性向けにしてる?上司の津田寛治、可哀想😅今回なんか凄くメイク濃いな笑。

ロマンポルノなので、一応男女の絡みはあるのですが、もっぱらそれは、同僚の森と仲良くなってからはじまります。いま絶賛売り出し中の金子大地。おじさんだらけの中、金子くんのような激イケメンが会社にさらっといるとか、すごい会社だな笑。森とさわ子の付き合いはいかにも同じ世代の恋人の様にラブラブで展開します。それにしても最近の売れっ子俳優は絡みガンガンヤル人も増えてるから、ポルノらしいB級感ないわな笑。イケメンとの絡みをめいいっぱい出すところはとても女性向けポルノな感じします。しかしこのまま上手くいく二人ではない。。。ここら辺のいいクズっぷりは金子くん上手いなあと。

お父さんが何故か、姉のさわ子には冷たくて、妹とばかり仲良くしています。ここら辺、なぜそうなるのか?よくわかりません。最初母親が後妻で妹とは腹違いとかかな?と思いましたが、そういうわけでもないようです。謎??。しかし、さわ子のおじさん好きは明らかにお父さんとの関係性が影響しています。そういう意味ではここら辺の重要なポイントであるにも関わらず、あまりつっこんで描かないというのは、監督のスタイルなのか?原作なのか?最後とか、良い展開でやっぱりそうだったんだね~な終わり方ですが、、、ちょっともやもやしますね。

もっぱらさわ子のちょっとロメール的な拗らせてる系女子の恋愛はなしとして、良い映画~って感じです。おじさんはいいは人ですが、若者はクズな描き方ですが、おじさんも主人公は好き好きしてても、大概に突き放されていて果たしておじさん良い描かれ方なのかなあ??とも思った。

やはり一応ロマンポルノとしてはどうか?というのが気になったり。ルールとしての10分に1回の絡みってほどなかったような。これくらいの絡みだと普通の映画でもありますよね。城定監督の『ビリーバーズ』の方がよっぽどエロくてロマンポルノだったぞ笑。作品はいいかもですが、何がロマンポルノなのか?というのが1作目にして出てきてしまった感。