このレビューはネタバレを含みます
フリーライターの茂巳は妻の浮気に気づいているが伝えることができず、また自分のある感情に戸惑う
光の指輪を探すみたいに
見えている部分と見えていない部分ってたくさんあるってことなのかなと思った
心の中ではいろんな方向に考えているのに
感情が表に出ない茂巳は妻の紗衣にも自分の気持ちが伝わらないし
受賞した留亜ははたから見れば取っ付きにくく才能の持ち主だ、なんて持ち上げられるけれど実際は彼氏のことが大好きだからこそ不安な等身大の女の子
正嗣も普段見せる顔とは違って裏では不倫しているし。
なつの前で見せる顔、と妻、ゆきのの前で見せる顔もぜんぜん違う
マックス焼肉って言ってたのにな、簡単に超えちゃうの
とても人間らしくて笑ってしまったしそう簡単に感情は片付けられないね
監督が共感を求めようと思って作ってない。茂巳が感情を取り戻す話ではないと言っていたけれど、自分とは違う立ち位置にいる人たち(たとえば不倫している人や、自分とは縁のなかったパチンコ店にいる客など)
そういう人たちとの関わりの中で、自分の価値観で判断していたんだなってことが結構あって、話してみると思いもよらない気づきを得たりするから結局みんなそれぞれおかしいんだけど嫌いになれないな、に落ち着く。
私自身かなり感情型で彼とは真逆のような人間ですが
結局のところ、ちゃんと見えているようでその人の一部分しか知らないんだなぁと思った。
タクシー運転手との会話で
競馬はかわいそう、でも馬刺しはうまい
みたいな話があったけれど
はたからみたらおかしいんだけど自分の好き、があって。でも他の誰かは嫌いかもしれない、理解できないかもしれない。そんなことが生きてるとたくさんある
パーフェクトどころかサイコパスなのかもしれないけど
倉悠貴くんがよかったな〜という印象。
反射だとか光の描写がとても綺麗で撮影がすてき。
パフェなんて長いこと食べてないかもしれない。食べなきゃよかった…まで含めて好きだなんて言えるかしら、、、
パフェ以上にホットミルクを頼みたくなったり。
