織田

カラオケ行こ!の織田のネタバレレビュー・内容・結末

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

原作漫画読んでから鑑賞。素晴らしかったです!くっそ笑った😂

主人公の岡聡実を演じた齋藤潤がとにかく最高。こうした世代では作内キャラクターよりも大人びて見える子が多い中で、彼は中3ならではのあどけなさを残しており(撮影当時15歳だったらしい)、変声期という映画内最大の壁も聡実くんと同様に迎えていたわけで、これはもう奇跡の配役と表現する他ない。

幼さだけではなく、ヤクザのおじさん相手にビビらない度胸も兼ね備えている聡実くん。普段の生活半径では交わらないような人種に対しても拒まない(拒めなかったのかもしれないが…)彼が矢継ぎ早に下す判定は原作通りで本当に良い😂うるさいです声が汚いですカスです😂

そんな聡実くんにゆったりと寄り添うのが成田狂児(昭和55年5月5日生)。彼の懐の深さも印象的で、狂児はこの映画の中で絶対に声を荒げたり乱暴な言葉遣いをしたりしないんですよね。当然それはその場に聡実くんがいるから。とは言ってもガキの前でドスをきかせる輩も多いのだから誰にでもできることじゃない。好戦的な口ぶりの綾野剛は今まで観てきたけど、余裕ある役柄も凄く似合っていた。(ちなみに狂児は歌下手には聞こえなかった。あれでも最下位になる可能性があったのでしょうか…😂)

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

あとは古い曲に対する聡実くんの幅広さにも驚いた。私は自分の知らない昔の曲とかカラオケで歌われるとサイレント舌打ちをするような心の狭い小僧だったんですが、彼はそうじゃない。全然違う。
本作品で彼が生まれて以降の曲はいくつ出てきただろうか…という状況の中、『紅』を考察し、他にも『ルビーの指環』『歩いて帰ろう』『少年時代』などを成田狂児に提案していて、大昔の曲にも全く抵抗がなさそうな聡実くん。凄い。

狂児にとっての紅のように、聡実くんが気持ちよく歌う曲は何なのか。きっとラストの「カラオケ行こ!」の後で明らかになるのでしょうね
織田

織田