mrかっちゃん

カラオケ行こ!のmrかっちゃんのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
4.3
最高に楽しい映画!
音楽映画としても、青春映画としても高水準な作品に仕上がっていますし野木亜希子さんの職人技が光る脚本力。
さすがです!

漫画を読んでいないので読もうと思いますが、変声期に悩む中学生の主人公とカラオケ大会で歌下手王になりたくないヤクザが交流を深めていく。
真面目な少年とアウトサイダーのヤクザが交流する構図は道を外したやんちゃでもあり、壊れかけのレディオの歌詞を引用して「思春期に少年から大人に変わることを男性特有の変声期を通して大人になっていく成長物語でもありました。
その甘酸っぱさと、2人の漫才のような掛け合いにほっこりする。

テンポよくヤクザ達の下手くそな歌を酷評するシーンは爆笑しますし漫画から映像化ならではのの歌が聴ける良さがあります。
エモーションな終盤の「紅」歌唱シーンは映画全体のテーマをそのまま言い表していて音楽で感情をぶつける最高のシークエンスでした。

誰かカラオケ行こ!