海老シュウマイ

カラオケ行こ!の海老シュウマイのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
3.0
原作ありきにもかかわらず、リンダみも感じられ、思春期というかモラトリアム期の描写はさすが。

無害化されたヤクザ像もファンタジーとしてはいったんアリ。二人のやり取りも心地良いし、クライマックスも自然と涙が流れ出るのだけど、
なんとなくモヤモヤも残ったり。

二人が接近していく過程は、それぞれの心情からしてもイマイチ納得しにくいし、この話、実は人を描こうとしていなくて、「関係性」という記号、設定ありきなんじゃないかと思ったり。

「同性」というキーワードから「メタモルフォーゼの縁側」を想起してしまうから余計に、単なる「関係性萌え」をやりたかっただけちゃうんかと。