ひええ

追想のひええのネタバレレビュー・内容・結末

追想(1975年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

70年代半ばに、ヴィジランテ映画と呼ばれる復讐ものが流行ったらしい。
今作もその流れで作られた一つであり、タランティーノ「イングロリアスバスターズ」の元ネタとしても知られる。
淡々とした復讐劇の中、妻子との美しい思い出を挿入する見せ方が上手く、観ていて本当に辛くなった...
なにがずるいって、主人公がものすごく地味な風貌のおじさんだということ。
周りから慕われる医師であり、復讐なんかとは縁遠いはずだった彼が突然、愛する妻子の理不尽な死に直面させられる。激情を抑え、淡々と冷静に敵を撃ち落としてゆく様が格好良くも哀しい。
そして復讐を果たしたとしても、妻子は二度と帰ってこない...

マジックミラーの向こう側から火炎放射器で敵を燃やすシーンが最高だった。
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