ひええ

ウェンディ&ルーシーのひええのネタバレレビュー・内容・結末

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

物語は、無一文のウェンディが愛犬ルーシーと共にアラスカへ向かうところから始まる。相棒である雑種犬のルーシーがとてつもなく愛くるしい。これから二人で新しい未来を掴むため、ロードムービーが始まるんだな...と思った矢先、さっそくウェンディが万引きをやらかしてお縄に。挙句、スーパーの前に繋いでいたはずのルーシーとはぐれてしまう。序盤からもうお金はなし、住所なし、さらに愛犬ルーシーと車という安全地帯まで失うとあって精神的にかなり辛かった。警備員のおじさんだけが救い...
最終的にルーシーと再会を果たすものの、結局は彼女を置いて単身カナダへ向かうウェンディ。どうしようもないやるせなさが残ってしまう...カナダへは行かずにせめてルーシーのいるこの町で仕事を見つけられたら良かったのに...と思いつつ、二人がまた一緒に暮らす未来を願わずにはおられない。

地味ながら、絶望と期待、焦燥や安堵などの心理が痛いほどに伝わってくる映画だった。ミシェル・ウィリアムズの演技力と監督の手腕に拍手。
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