髙橋佑弥

四月の髙橋佑弥のレビュー・感想・評価

四月(1962年製作の映画)
3.0
48分とタイトな尺ながら、演出が概ね"反復"で成り立ってい"過ぎ"るだけに途中弛みも感じずにはおれぬものの、同棲する若い男女の蜜月から不和までの変遷を言葉なく、環境音の実験を主として描く…という手法の貫徹に、映画を撮ることへの原初的な歓びを感じる。楽しい。

特にラストのスローパートが良い。ちょっと時間SFを見てるみたいな趣あり(違うけど)。共同生活における不和→和解の兆しを、過去の合流場面の繋ぎで納得させてしまうの、ハイパーピュアだが、作り手がとことんそれを信じている感じが感動的。落下!!

2020/05/14
髙橋佑弥

髙橋佑弥