物で溢れて水道・電気が完備されると諍いが起こる字幕なしサイレントの極北。扇風機や掃除機の騒音がアパートの住民をノイローゼにする。各々部屋で家電を愛でるシーンはリンチみたいに不可解。停電によって一瞬目…
>>続きを読む迷路のような旧市街。そこに息づく音と、重なり合う人の流れ。外に出れば、丘の上に立つ一本の大木を囲む、牧歌的な光と風。瑞々しく若い男女が求め合う。
それらが、失われていく。画一的な豊かさとやらと、引き…
記録
音楽と効果音と男と女とその他大勢の他者
旧グルジア出身のオタール イオセリアーニの初期の中編映画
冒頭から惹きつけられる。俳優の動きとそれを丁寧に追うカメラワークに。
静止ショットの見事…
面白い!!!!大好き
ほぼセリフなしのコミカルなラブロマンス。2人の男女の生活から資本の象徴「家具」によって愛や外界の豊かさが失われていく。
記号的に配置された物と徹底的にコントロールした人の動きに…
家具を抱えて右往左往する男たち。この一発でイラっとこないで発禁処分にしないなら、なんの検閲か?
増産に次ぐ増産で滞貨となった家具が倉庫代わりに社員の住居で保管されるのか、出荷命令を受けて対価な…
刷新された生活は元に戻せないけれど、その中でいかに尊厳を取り戻すかというスタイルは、「もののけ姫」的でした。
ただ、政治的な制約もあるからか、寓話的なレベルをいま一歩抜け出せていない感もありました…
『月の寵児たち』などのジョージアの映画作家オタール・イオセリアーニ監督の中編。ほぼセリフのない作品。
物語として面白いとは言えないものの、セリフを用いない語り口が興味深い。セリフはないものの日常的…
ごちゃごちゃした家なんかより何もない高原の一本の木の下が似合う2人。モノの音がどこまでも生活を邪魔してくる、イライラが募っていく。コメディだけど別に面白くはない。人目を避けて落ち合う2人の甘い表情が…
>>続きを読む良いねぇこういう映画。
明らかにジャック・タチの系譜だけれど、タチよりサブキャラクター達が死んでないというのがイオセリアーニの優しさか。
木が切り落とされたのはどういうことなんだろう。更地からの再出…