コパンダ

ブロンドのコパンダのレビュー・感想・評価

ブロンド(2022年製作の映画)
2.2
アナ・デ・アルマスが
マリリン・モンローを!

理想的な配役で期待MAX。

美しい映像。麗しい主人公。
アナの熱演。心踊る衣装やメイク。

しかし、
映画としてはかな〜り不満。

光を描いてこそ
影が際立つと思うのだが、

最初から最後まで
不幸の羅列。

マリリンは8割くらい
泣いてるシーン。

幸福そうな場面も
心ここに在らずというか。

映画で泣かせるって
そういうことじゃないと思う。

一番残念だったのは
「お熱いのがお好き」の描き方だ。

ビリーワイルダーとマリリンが
揉めてたのは有名だから
そこはわかるが、

マリリンも周りの人達も
劇場に詰めかけたファンたちも
物凄く不快で醜く描いている。

劇場の男たちの口元の気持ち悪さ。
なんであんな表現するかな。

あの楽しい映画の思い出が
汚されたようで悲しくなった。

観たかったのは
こんな露悪的なものではない。

彼女は女優という職業に
真剣に取り組んでいたし、
誇りも持っていた。
頭もよく努力家だったそうだ。

あんな終始うわの空で
ずーっと絶望してたわけではないはず。

映画ファンとしてはガッカリだ。

監督よ、
デクスターフレッチャーのとこ行って
勉強し直してこい!と言いたい。

ただし、
アナデアルマスは本当に良かったよ。
素晴らしかったよ。
そこだけはフォローしておきたい。
コパンダ

コパンダ