セラピストのローズは急患として運び込まれてきた、幻覚に苛まれる女性の診療した。笑った顔で佇む人の影に悩まされているらしいのだが、ふとした瞬間にその女性も笑ったまま硬直し、やがてローズの目の前で笑いながら自殺した。大変なショックを受けたローズだったが、自分もまた同じような幻覚に悩まされ、身も心もやつれていく…。果たしてこの呪いは何なのか？な話
「メジャーリーグの試合の観客席に不自然に笑ったままカメラ目線で佇んでる人がいる」とネットで騒がれて、それがこの映画のPRだったというのが公開前の日本でも話題になってたアレ。U-NEXTで配信スルーされてました。こわすぐる！劇場公開してもよさそうなレベルだと思ったけどね！リングやイット・フォローズなどが思い当たる「呪いの伝染」が今作では様々な幻覚として降りかかるんだけど、このバリエーションが豊富で現実と幻覚の境目がかなり曖昧になる構成はなかなかお見事！
あの海外のPRでも印象的だった「張り付いたような笑顔」は意外と少なく、ここぞという場面に温存されていたのもかなり好感が持てました。イット・フォローズみたいにそこかしこに笑った人がいる…とかではなく、多種多様な幻覚でやつれさせる地味な嫌がらせが続きつつ、呪い側のルールにも外れることなくキチンと則ってるのも真面目なホラーという印象。その他ホラーの定石やジャンプスケアもありつつ細部に渡るまで巧みさが光ってました。あのプロモーションが気になってた人はU-NEXTへ走れ！敬具
