鈴木亮平演じる主人公。幼少期はゲイということで
嫌な思いをしてきた。年老いた父も理解はない。
そんな彼を守るのはハイブランドの洋服たち。
高収入で周りが羨む生活をしていた。
そんななか、年下のトレーナーにキスをされる。
同性愛を描いているんだけど、ただ単に人を愛する
とは何か?をシンプルに描いている。
相手を大事にするってどうすればいいのか。
ただ好き、愛してるだけではだめなのか。
体を気遣わなければいけないのか。
相手の親を大切にすることが愛なのか。
経済的な支援をすることが愛なのか。
ただ一緒にいるだけで愛なのか。
主人公はそこが不器用というか、何かをしなきゃが
すごく多い。たぶん相手は求めてない。
でも、何かしたい…すごく愛おしいです。
気楽に愛せない苦しくてほろ苦い。
そう考えると急に同性愛っていうテーマが前に
出てくる。
そもそも互いに愛し合う人と出会えた奇跡。
相手の親の理解…同性愛でなければ難なくクリア
できることが、トントンとクリアされていく。
そりゃ何かできることがあるならって思うかも。
たくさんそういう経験があれば不器用さが
少なくなる気も…。でも同性愛あるがゆえ、
ちょっと私の偏見かもしれないですが、今まで
相手の親にまで会うような、満たされた愛を
知らなかったから、気楽に愛せない…。
よくできた作品で最近観た日本映画のなかでは
1番のラブストーリーだと思う。