よし

エゴイストのよしのネタバレレビュー・内容・結末

エゴイスト(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

全然誰もエゴイストじゃないじゃん、と思って、エゴって正確にはどういう意味かをスマホで調べてみたら
『love and ego can never exist together, just as the sun and shadow cannot.』
というフレーズがあった。Banani Rayという作家(スピリチュアル系っぽい)の言葉で、そのまんま訳せば『エゴと愛は両立しない』という意味なんだけど、作家特有の逆説表現でエゴと愛は同時に存在するということなのかも。
太陽(愛)が対象物を照らすと影(エゴ)も生まれる。

特定の対象の無い愛は慈愛であって、対象がある愛はエゴなのかも。
誰かのためにこうしたい、自分がそうすることで自分も安心するから。誰かのために無理をする、それは自己犠牲ではなくて、自分がそうしたいから。

でもみんな言葉が足りて無かったと思う。
龍太が死んだ時、愛してる人が居るなら死ぬなよ。体調悪いって言えよ、って思ったし、その前の一回別れるって、なった時も行為の後で言うなよ、って彼の身勝手さを感じたんだけど、ほんとに怒りを覚える訳じゃなくて、『もっとちゃんとしろよ!』って気持ちのほうが強い。

正直、あんまり面白い映画ではなかったけど、鈴木亮平にちあきなおみ歌わせるのは解釈一致過ぎて加点しました。
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