序盤、超ハイペースで立て続けに色んな情報が出てくるわ、おまけに有名な役者が一杯出てきて、どれも首謀に思えて、前半20分くらいしんどかったけど、軌道に乗ったら、さすがな韓国映画らしくスリリングで飽きさせない展開に見入ってしまった。
今作は実話ではなく、1980年代の韓国社会や韓国政治を反映させて作った、というのが肝で、実話ベースの作品なら到底出来なさそうな事を映画で実現してしまっている。
しかし、日頃から韓国映画、特に社会派映画や政治モノを見ていると、こんな事もちょっとは想像出来てしまうかも、と言うところを映画で見せてくれている。
南北の思惑や、スパイなど、こういったのはJSAなんかからずっと使われてきた鉄板テーマだけど、今作のラストシーンはまた新たな韓国映画を見せてくれた。イ・ジョンジェ監督初作品にしては上出来ではないだろうか。
それにしても昨今の人気韓国映画やドラマで常連のオジサン方がこぞって出演していてビックリ。
ファン・ジョンミン氏やパク・ソンウン氏をあんな贅沢に使えるなんて、イ・ジョンジェ監督だから出来た事なのだろうか。
