世界的なMe Too運動のきっかけになった
ハリウッドの長年にわたるセクハラハラスメントを
告発した記事が世に出るまでを描いた社会派作品。
あるハリウッドの大物がたくさんの女性に性的な
暴行をしていたのだが、みんな沈黙…。
いったいどうやって被害者を黙らせているのか?
というのが本件のミソ。
記事の裏取りと実名報道に至るまでの被害者、
記者たちの葛藤がすごい。
全然話は変わるんだけど、アンパンマンの作者
やなせたかし氏が、正義を貫くとときには自分も
犠牲にならなければならないって話していたけど
まさにそれ。みんな告発するのが怖いんだけど
沈黙してたら、明るい未来はない。
世の中が変わる保障もないのに、また傷つく。
その葛藤って計り知れない。
同じ人間なのに。なぜ許されるのか。
罪を犯しても人によって裁かれないのか。
本当に許せません。ひどい。
立ち上がった人、記者たちの努力により
また1つ時代が進む。過去にもたくさんの人が
差別と戦いながら勝ち得てきた価値観を
自分も大切にしたいし、同じ人間なのに認められて
いないことはまだ世の中になる。
誰もが人として大切にされる世の中にしたいって
つくづく思います。
見ごたえのある社会派作品です。