この映画のタイトルだけ見て、
何となく知ってたニュースだったけど、私、色々ごっちゃになってて、
FOXニュースの性被害問題の『スキャンダル』に似た内容のまたやるんだーくらいに思ってたら、
全く別の加害者で、今度は映画界の方のノンフィクションだった事に驚き。
日本で言えばジャニーズ問題だけど、それがアメリカだと2人も大物加害者が何十年も野放しになってたなんてヤバすぎる。
※映画として面白いとかそういう事じゃなくて、本当に皆が観なければいけない映画だと思う。
何でって、大小限らずどこの国でもどこの組織でもセクハラが横行してると思うと、それが当たり前の事みたいに浸透し隠蔽されてしまう。
特に被害に遭ってない人が他人事みたいに思うだけじゃなく、世間も「よくある事」と流されてしまう事がかなり恐ろしい事だとすごく思ったから。
あと男性側の考えが違いすぎる事もショックだった。
被害女性達が訴えようとして、この大物プロデューサーの経理等の関係者が示談にした数が8〜12件もある。
なのにこの数字は別に誰も異常と思ってない。特に男性側は。
「女性達が単に体を触られたぐらいで大騒ぎしていて事が大きくなる前にお金で解決する。」その程度にしか思ってなくて、実際に行為に及んでいた事までは関係者達も知ろうとすらしてなかった事に憤りを感じた。
「こんなの過去の事」とは流せるわけがない。
実際に今全く違う場所で一見幸せそうに過ごしているであろうかつての被害者達も、時々思い出してしまい誰にも言えなくて死にたくなってしまうと言う。
拒絶する事も出来たのに、逃げずに言いなりになってしまった自分の行動を恥じて自分を責め続けながら暮らしている人もいる。
…それだけの精神的ダメージが残る事があまりにも惨く観ていて辛い映画だった。
そして何より、次の被害者を生まないために記事にしてほしいと声をあげた女性達の勇気が本当にすごいと思った。
もちろん記者2人の信念と行動力があってこその影響だと思う。
