やんげき

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのやんげきのレビュー・感想・評価

4.1
ゴリゴリのお仕事映画サイッコー!しかも、リアルに社会を変えてしまって、仕事人として、これぞ史上の喜びってやつではなかろうか。

本当にヘビーなエピソードと邪悪で堅牢なシステムの壁に阻まれつつも、ジリジリと真実に迫っていくニューヨークタイムズの記者は常に人間として行動し続けていて、「女性」でも在り続けていて、マジ正座で観る案件ですけれども、それゆえのラストのカタルシスがすごいのよ。

私は、リアルに東京の御幸通りで3年前くらいにフラワーデモに参加したこともあるのですが、被害にあったということを公表し、ノーを改めて口にするという一連のプロセスと決意、何より勇気が本当にカッコいいんすなー。それに尽きる。カッコいいんですよ。出てくる人がことごとく。そんな映画です。

--以下は瞬発的感想--
職業ジャーナリストほんまカッコええなぁとは思いつつも、育児は夫が中心かな?と思わせる家庭環境。しかもWワークっぽい家庭なの、そりゃそうだよね。と思いつつも、日本では自然に描けない関係だなーと。

そして、余裕で深夜までオフィスいて、休日も仕事の電話とベットでPC開いてて、社会を変革する人々の生活に、ややもや。

上司女性のケアが半端じゃない。多分ネタがそれだけデカいってことなのだろうけれど、こんなに手厚いことある?俺もチームみんなで最後の読み合わせしてくれる位のビッグなプロジェクトやってみたいぜ。

ミーガンとジョディの服装がオシャレだし自由で、これからの仕事はかくあるべし!って思ったけど、男たちはずっとスーツだったね、悲しい。アメリカ職業人のスーツ崇拝は異常。日本人が言えたことでもないけども、映えるけどさ。それでちょっと個性減ってるように見えました。
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