このレビューはネタバレを含みます
俺はこういう「秒速5センチメートル」的な初恋上手くいかなかったけど、お互い好きだったねロマンスが大好きなんだな…。ラストシーンのUberを待つ2分間は、今年いち心震えました。もう本当最高、あそこ観たいがためにもう一回観よう!
とはいえ、ルックの美しさ(子どもらが遊んでいる公園の構図の美しさよ)、抑制の効いた端正な演出(ファーストショットにもなっている2人の男に挟まれて女性が自然にバーで話しているところ!)やら、「君は寝言で韓国語しか話さない」というセリフとエピソードから浮かび上がるアジア系米国移民ならではの作家性。
ずっとエキストラが意識的に映り込んでいる斬新なNYデートからの溜めて溜めてのラストシーンというキメの鮮やかさ。
他にも本当に語りたいシーン多すぎこれ。長編初監督作ってバチバチの才能よ。
ー減点ポイントとしては、
女性監督で野心的な女性が主人公だから下駄はいてるけど、男側の視点だったら、エロゲの白シャツ主人公のごときキャラの弱さで、真剣に前世からの愛信じて24年過ごしたプラトニック野郎ですからね。
そう考えるとちょっと西洋の行き過ぎオリエンタリズムを感じる。今の韓国もっとグローバルスタンダードを意識しているし、人々も洗練されているしタフでモダンですよ。と思ったりした。しかし、大好きな作品。