台湾の新海誠か！チェンユーシュン監督作品を初めて観ました。
マジで初期の新海誠かよ。最高にキモくて、最高にピュアで、画が抜群に美しい。これぞ作家性！と胸を撃たれました。
ほとんど逮捕案件の片想いストーカーラブストーリーなんですけども、「もし世界中で時が止まった中で自分だけ動けたら何をする？」って質問に対して「初恋の人に真っ先に会いに行く」ってしちゃう人は映画の中では輝くよね。しちゃいけない事するのがフィクションよ。
そして、カラフルに輝くネオン管、海や空をを走るバス、クローゼットの中の異次元道具屋、郵便局、レトロでキッチュな世界観が良いっすなー。
まるで台湾版アメリのような天真爛漫な破天荒っぷりもよくマッチしている。
ちょろちょろ死が隣り合わせにあるのが、また良いスパイスなんだ。難病もののような刹那的な感じではないけれども、隣り合わせだからこそ、恋に恋する和やかな温かみがすぅーと感じられたりするのかな。薄ーく、わずかに見え隠れする社会の辛さや理不尽さが効いてる気がしました。
けどやっぱスピッツ的なヘンテコラブロマンスワールドが現出してるのがたまらんの。
「バスの揺れ方で人生の意味が分かった日曜日」的ないいね👍です。
