水原秀策

雑魚どもよ、大志を抱け!の水原秀策のレビュー・感想・評価

雑魚どもよ、大志を抱け!(2023年製作の映画)
2.5
世評に反して子役の演技が良くない。最近、洋画の子役のうまさを見せつけられてきたせいでどうしても比較してしまう。(『カモンカモン』等)

特にダメなのが相手がセリフを言ってる時の受けの演技。ろくに聞いておらず、次の自分のセリフを言おうと準備してるケースがままあった。

そうは言っても従来の「子役演技」よりは格段にいい。水準以上だし、もし五年前に見ていたら上手いとさえ思ったかもしれない。世界との比較であんまり上手いとは思えなかったということ。

細かいことで言うと彼らの言葉遣いも気になった。1988年とわざわざ指定してるのにしゃべってる言葉は明らかに現代のもの。「めっちゃ」ってダウンタウンが東京で認知されてからのことで88年当時の小学生はそんな言葉は使ってない。

ストーリーはそんなに悪くはない。
まあ、ラスト付近で母親とか主人公の相棒の少年なんかが説明的に心情をベラベラしゃべり出したのは辟易したが、はっきりした欠点はそこくらいだ。
水原秀策

水原秀策