すがわら

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらないのすがわらのレビュー・感想・評価

5.0
 人生の中盤に差し掛かり、今一度、自分自身を振り返る時期を迎え、今までの自分とこれからの自分の狭間で「このままでいいのか」と不安や葛藤を抱える時期を"ミドルエイジ・クライシス"、人生の4分の1が過ぎた20代後半から30代にかけて訪れる、人生について思い悩む時期を"クォーターライフ・クライシス"と言う。
 主人公の吉川と永久部長はそれぞれクォーターライフ・クライシスとミドルエイジ・クライシスを迎えている。吉川は将来の夢を焦り、永久部長は若き日の夢を清算出来ずにいる。
 他の社員達が白昼夢のようなタイムループに辟易している中、吉川と永久部長は何故か活き活きしている。彼らが自身に訪れたクライシスを乗り越えるためには、停滞する時間が、あの永遠に終わらない1週間が必要だったのだと思う。

 タイムループとライフサイクル・クライシスという2つの要素が夢を介して溶け合った凄いイイ話だった。
すがわら

すがわら