なんて楽しい映像作品！
印象的なワンカットをループの起点にしていて、その題材が窓にぶつかる鳩ってのがセンスいい。ありそうだけどなかなかないこと、視覚的にも音的にもインパクトあって、映画を見てる側にも分かりやすく刷り込まれる。
タイムスリップ系とはまた別格の面白さがループものにはあるという発見がありました。
巻き戻るタイミングが任意で設定できず、固定化されるというシンプルな条件がすごくいい。繰り返されるスパンが一週間というのが絶妙な塩梅だ。一週間前の自分がどこで何してたか、意識しなければ忘れそうだけど、なんとなく薄ぼんやりと覚えてる、かも、あれ、でも何してたっけ、という共感がすごい。
変化のない日常を繰り返すには退屈で長すぎる。やりたかったこともやるべきことも惰性で流れる一週間と、何かを成し遂げるには足りなさすぎる、アドレナリン出まくって疲労困憊なのに短期的目標が達成された充実感溢れる一週間。そのどちらも身に覚えがありすぎる。
この一週間、何か意識的に成し遂げれたかな、一歩踏み出せたのかな。この映画をみてふと自分を顧みてしまった。
