Hana

ラブ・アクチュアリーのHanaのレビュー・感想・評価

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)
4.0
幸せな気持ちでいっぱいになる、クリスマスにまつわる様々な愛を描いた群像劇。
クリスマスという特別な日こそ、悲喜交々だということを改めて。ベタで予定調和ななハッピーエンドも、切なくリアルなビターエンドも、それぞれがすこーし交錯するのも、色々楽しめて群像劇は面白いです。
私が好きだったのは、職場の好きな人といい感じになりかけて結ばれなかった女性かな。心から弟を愛してるから、自分の幸せを諦めてるようにもみえるし、踏み出せない言い訳として弟に依存してるようにも見える、そんな人間臭さが好きだった。呪いのような救いのような電話の着信音が響く、イルミネーションに彩られたオフィスが悲しい。
不憫なコリンファースがとても素敵だった。私の中で英国紳士といえば彼がプロトタイプになっているぐらい。ちょっと暗くて上品で、繊細で神経質そう、そして笑顔のキュートさにギャップ萌えを禁じ得ない感じ。

ダンスシーンが素晴らしい映画は素晴らしい映画という持論はやはり的を得ている。
感情表現のひとつとしての踊りというのは、到底現実的はなくて、だからこそすごく映画らしく好きなのかもしれない。言葉がないからこそ、所作や表情、そして音楽に感情が揺さぶられる感じが好きだ。
Hana

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