Hana

キリエのうたのHanaのレビュー・感想・評価

キリエのうた(2023年製作の映画)
4.5
アイナの歌声、映画館でたっぷりたっぷり浸れてほんとによかった。胸いっぱい。

私の推しであるアイナと北斗を主役に抜擢する岩井先生のセンスには感謝と信頼しかありませんわ、ほんとに…
アイドル同士の濡れ場については、やりおった、大丈夫かと心配になったけど、そのリスクを冒してでも役者として得られたものは大きいよね、まじで嬉しい、ほんとに、ほんとに、ありがとう。(何様)。

家庭教師役の夏彦が本当に本当にきゅんだった、低俗ですみません…

前情報を入れずに見たけど、まさかあの日が描かれているとは。
思い出した、あの年のあの日。
私も夏彦と同じ歳だった、大学受験して、合格発表があって、高校卒業を控えていて。あの日から今日まで経験したいろんなこと。あの時好きだった人のことはすっかり忘れ、当時は出会ってもいなかった人と結婚した。地元を離れ、大学で色んなことを学んで就職して、そんなごく普通の私の人生。それは叶わなかったイッコ、夏彦、キリエ、ルカの人生だったんだなって。
テレビ越しに見たあの波の中に消えていった、数限りない人の人生なんだなって。

キリスト教要素メモ
ルカはイエスの12人弟子のひとり。キリエは、お祈りで捧げる神への呼びかけ。
ルカの歌は、人々への救いかな。
神社で捧げるお祈りも、お祈りには変わりない。祈りは、他者のためのもの。他者への祈りは、自身への救い。
夏彦の罪悪感の告白は、懺悔。

印象的なシーンメモ
・「みんなここにいる気がする。」
・雪原を歩く2人の制服少女
・ライブに交じる警察の無線
・異邦人を歌う小学生
・「もう一回顔見ていい?」
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