バランシーン

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらないのバランシーンのレビュー・感想・評価

3.8
なんかすごく懐かしい感じのする作品でした。初期三谷幸喜感というか、東京サンシャインボーイズ感が個人的にすごくて、「12人の優しい日本人」観た後みたいな読後感です。

一見、突拍子もないような事象→徐々に赤の他人が仲間に、チームになる→高まる一体感→主人公の成長→意外な人物が物語の出口に導く…やっぱりアーリー三谷感だなぁ。でもイヤじゃない(笑)王道踏まえつつ、ちゃんと面白かったしね。

少し掘り下げると、中身はザ・ニッポンの会社!というか、ニッポンの仕事のメタファーになってます。
やっぱり、ニッポンの会社はわけのわからないドライブがかかって、得体の知れない同僚ともガッチリ肩組んで、出口に向かうっていうカタルシスありますよね(笑)
同じような時間を繰り返しているようで、時に団結し、成長し、各々出口に向かっていく。諦めたり、また憧れたり。まさに30代までの仕事のあり方ですかね。
そこは作り手からの同年代へのエールなのか?と思ってみたりしました。
て、思って竹林亮監督調べてみたら、やっぱり舞台の演出とかもやられてるんですね。次作も楽しみにしたいと思います。
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