理か

とべない風船の理かのネタバレレビュー・内容・結末

とべない風船(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

東出昌大好演❣️


人の命がなくなってしまうのは理由が何であれ、悲しくさびしい。
愛する家族が、
そして、その原因が災害ならば、
あの時こうしてたら、そこに行かなかったら、とか、タラレバばかり、
頭をよぎり後悔の毎日から抜け出せない。
どうすれば、抜け出せるのだろう。

豪雨による土砂崩れで妻と子を亡くし、生きる希望を失って抜け殻のようになりつつ、帰って来て欲しいと黄色い風船🎈を物干しにくくり、生きる縁として細々と生活する憲二を東出昌大が演じている。
凛子の父の命を救ったことで、
島の人々に注目され感謝され期待されるまでとなり、少しずつ元気も出て来た。
凛子との絡みもあって快活な頃に戻りつつある。
東出昌大の自然な演技が良かった。以前の棒読みのようなセリフまわしではなく、本当に自然な感じがよく出ていた。
この話のここまでは良かった。

方や都会から挫折して親が移住した離島に、
一人暮らす父の元に娘凛子がやって来て、
憲二と交流するうちに、元気を取り戻していくという話であるが、この三浦透子さん、
ちょっとくどい。演じ方が。
私上手でしょ、と鼻につくのを何回か感じた。
また設定にしても、なぜ教師なんだ⁉️
いろんな職業がありどこでも人間関係が生じ、
挫折もする。
仕事が教師である必然性を感じない。
ストーリーとして安直に教師の仕事を選んだように感じた。
2年目にうつになることも、教師に限らない。
憲二に勇気を貰ってまた臨時採用で復帰しようと思えた、とラスト辺りで言っていたが、
しばらく島で過ごして復職できるなら、
もっと早くにできた筈だ。
理か

理か