なんだろうなぁ…「X」でも感じた得体の知れない物足りなさ、再び。
ただ母親ブチギレ、オーディションシーンからのミア・ゴスの暴れっぷりは見応えあった。
義理の妹を前に本当の気持ちを独白する長回しは、とんでもないことを言っているのに、どこか共感したり、悲しくなったりしてしまったなぁ。
あのシーンはすごく好き。
母親が言っていたことと、パールも独白の後半で言っていたことはほとんど同じで、要するに「足るを知る」という事を言っているんだろうなと思ったけど…。
本来生きるのが少しでも楽になるはずのその言葉を使って、自分を呪って狂っちゃったのね…。
この時からずっと、「X」の年になるまでずっと、今あるものの幸せなんてこれっぽっちも実感できなくて、ずっと同じものが欲しくて、ずっと満たされなくて…。
「この時からあの歳になるまで、ずっと狂い続けてたってこと？」と思った時に自分が感じた倦怠感が忘れられないw
もしかしたら、「X」の時の彼女は実年齢よりずっとずっと老けてしまっていたのかな。
「X」のレビューで「マキシーンは自分の未来を轢き殺した」と書いたけど、やっぱり2人は鏡合わせのような存在で、マキシーンは本当に未来を轢き殺せたのか心配になりましたね…
