劇場でウッとかヒッとか声が出るほど泣きましたね…。
これは明らかに個人的体験とそこから来る私のメンタルヘルスの話に関わってくる部分とリンクした話だったから、なので、世間でヒットしているのとは評価の意味が大きく違うってことだけ先に書いておきます。
でも、水木先生の生誕100周年作品として、素晴らしいメッセージを持った映画だったと思いますし、普通に面白かったです。
ゲゲ郎さんを普通に性的な目で見ていましたしね!好きや…
メタモル親父のキャラデザじゃなくて本当に良かったw
村を通して戦争を描き、妖怪を通して戦争と戦う。水木とゲゲ郎を通して、子供に未来をつなぐ大人の責任を描く。
だけでなく、タイトル通り鬼太郎の物語も描き、ちゃんちゃんこに込められた思い(これは見事すぎて爆泣きした演出)も知れる。
墓場でゲゲ郎が泣きながら岩子さんの好きなところを語ったり、地下で再会するシーンも本当に泣けた。
すでに完成されている鬼太郎という存在が、もっとスペシャルになる。
お見事だったなぁ。
以下はネタバレで!
前半の横溝的展開から、村の謎が解けていく過程、主に沙代ちゃんの物語については「脚本に京極夏彦入ってんの?」と真剣に思っていた。
ああいったエピソードは身を裂かれるような共感を感じられないと一気に「あるある」になってしまい、単なる「ネタ」に貶められるという二重の不幸を生んでしまう気がして時々腹が立つんだけど、その「身を裂かれるような辛さ」の感じ方が京極作品のそれと似ていた。
水木先生と京極先生の循環を感じて、面白かった。
選ばれた妖怪が狂骨なのも、必然だったのかも。
作画はアクションシーンが好きでした!
あれだけ見にもう一度映画館に行きたいくらい。ピカッて光ってシュバって飛んで次の瞬間には別の場所にいる!とかじゃなくて、全部の工程がちゃんと描いてあるの凄いなーって思ってた。
あとは音と声。
川井憲次大好きおばさんなので、まさかゴリゴリにゴリゴリでゴリゴリな川井憲次サウンドとカランコロンのうたのコラボが聞けるとは。
ゲゲ郎を演じた関さんは、それこそ私が3代目鬼太郎を見ていた頃にNHKで笛のお兄さんをやっていて凄く好きだった人で、その人が鬼太郎のお父さんを演じているのに何か縁を感じちゃって。
水木を演じた木内さんもすごくファンで、「つまんねえな!」のお芝居が最高でした。
ツケは払わなくちゃな!と言ってからバターンと後ろに倒れる作画もめっちゃ好きだった。
早くソフト出ないかな〜