ゆっこ

アクアマン/失われた王国のゆっこのレビュー・感想・評価

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)
3.8
「広さ」をこれでもかと感じさせる空間の使い方。
時には兄弟と一緒に走れるような、そして彼らを追いかける何かになるような、空を飛べるならこう飛びたい、を体感できるような滑らかに動きまくるカメラワーク。
ワンの画作りでいえば、前作を大幅に超えて、それどころかワン史上最も好きかもしれん。

とにかく見ていて気持ちがいい。
鳥が空を飛ぶ、チーターが地を駆ける、シャチが水中を泳ぐ、私はそんな姿が美しくて気持ちよさそうだ、あんな風にできたなら…と見ているんだけど、その疑似体験ができたような。
早すぎず遅すぎず、どこか重量を感じられる疾走感。
は〜、たまらん。

ストーリーどうしてもツギハギ感を感じてしまってノリきれず、まぁいろいろ大変だったようなのでね…

それでも映画としてここまで見応えがあるのは、ワンの「パトリックを世界一カッコよく撮る能力」も生かされたと思うw
私がパトリック好きなのはあるけど、見終わって何が残像として目に残ったかって、パトリックの顔面(とおっぱい)だからなぁ。
かっこよかったよ〜、パトリック。
弟ムーブをキメてくるオームの可愛さも絶妙だった…「やだ」という翻訳は天才。

逆にアーサーは1作目に比べてフリーダム破天荒野生児感が減ってしまって、残念。
オープニングでザッパーン!とコンテナに覆い被さる波を背景に海賊と喧嘩(悪党退治というより喧嘩w)、鳴り響くBorn to Be Wild!
アーサーはずっとこのノリでいて欲しい。

ゴリゴリに肉弾戦するママ、何気に能力すごすぎるメラ、この2人がもっと見たかった。
ドルフ・ラングレンが「オリジナルカット面白かったのに」と言っていて、本当に私もそれが見てみたいよ…頼むよ…
ゆっこ

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