コーカサス

夜霧よ今夜も有難うのコーカサスのレビュー・感想・評価

夜霧よ今夜も有難う(1967年製作の映画)
2.7
表向きはナイトクラブ「スカーレット」のマスターだが、裏では海外逃亡を手助けする“逃がし屋”の顔を持つ男・相良(石原)の元へ、結婚を誓いながらも4年間行方知れずになっていた秋子(浅丘)が突如やって来た。
祖国で革命が起きたため、指導者の夫グエン (二谷)を帰国させて欲しいと頼む秋子に相良は困惑しながらもシンガポール行きの船を用意する。

筆者が愛してやまない『カサブランカ』をベースに、日活お得意の無国籍・ムード・アクションをふんだんに盛り込んだ裕次郎版 “時の過ぎゆくまま”だ。
不朽の名作と比べてしまうと何も云えないが、当時27歳の浅丘ルリ子は必見。

「商売がら、女は飽きるほど見てる」
相良の台詞がカッコいい。
男子たるもの、一度は口にしてみたい言葉だが、ハマの夜霧よ、今は私を優しく包んでおくれ。

238 2020