コーカサス

夕陽のガンマンのコーカサスのレビュー・感想・評価

夕陽のガンマン(1965年製作の映画)
4.2
“計算が合わなかっただけだ、これで合ったよ”

『荒野の用心棒』の大ヒットでその実力を認められたレオーネが、前作を上回る予算を与えられ、再びイーストウッドとコンビを組み大ヒットを記録したマカロニ・ウエスタンの傑作だ。

あくまで“クロサワのコピー”だった『荒野の用心棒』に対し、本作では原作をレオーネ自身が担当したことで、水を得た魚の如く全てがスケールアップし、とりわけリー・ヴァン・クリーフの起用はかなり効果的であった。
また前作同様、モリコーネの音楽も相まって、“原点であり頂点”であることも十分にうなずける。

そして何よりイーストウッドの私物であり、筆者も常に枕元に忍ばせる?愛銃 “コルト SAA ラトルスネーク バウンティガン” は、彼の人気TVシリーズ「ローハイド」で悪人から奪い取ったあと、『荒野の用心棒』でも使用され、さらにはこの『夕陽のガンマン』でもより一層鮮明に観察することが出来る嬉しい作品でもあるのだ。

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