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ボーンズ アンド オールのパピコのレビュー・感想・評価

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
3.7
衝動的に人を食べてしまう特性を持った主人公は孤独感を常に持っていた。
会ったことのない母を探して旅をする中、自分と同じ特性を持つ男の子に出会う。
2人は孤独を埋め合いながら、惹かれていく。

人を食べるという特異性はあるものの、どの恋愛にもこの側面はあると思う。
自分の孤独を埋めてくれる、自分の秘密を共有してくれる唯一の相手。

ストーカーしたおじさんの孤独感を考えると辛くなる。
隣で一緒に食事をしてくれた唯一の相手。
これは性行為以上のことだと思う。
自分をさらけ出した究極。
おじさんを全肯定はできないけど同情はしちゃいますね。

綺麗な映像と主演2人の圧倒的な魅力。
2人の逃避行をずっと観ていたいし、2人の穏やかな日常ももう少し観ていたかった。
本屋さんで働いて、一緒に映画見て、同棲して。落ち着いた2人だけの日常を築いてたのに!!!

お母さんが娘を食べようとしたのも究極の愛よね。
自分が味わってきた苦しみを娘に味わって欲しくないから自分でとどめをさす。

最後のリーの「食べて」って言葉に泣きましたね。
急にその言葉でウッてなりました。
血まみれでしたが愛が溢れる映画でした。

ティモシーのビジュアルは最強
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