なっちゃん

ボーンズ アンド オールのなっちゃんのレビュー・感想・評価

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
3.0
冒頭、なんだこの映画。大丈夫か?と思ってたけどスーパーでティモシーシャラメが登場した瞬間自然と合掌。美の暴力に敗北。
SNLのハマスネタは私も引いたし、正直ウォンカも見るの避けてたけどあかん、見てもうたら美しい。

ストーリーは正直息してなくて、少女漫画を大金かけて世界レベルに研ぐとこんなに鋭利になるんだ!という感覚。
てかベビーシッターとかボーイスカウトの友達食うのはいいけど「妻子ある人を殺すのはダメ!」なのどういうロジック?
カニバリズム=マイノリティと読めなくもないけど、そのメッセージよりもグァダニーノがやりたいことやった感ある。
グァダニーノのフェチ味が濃すぎて。CMBYNと同じ。
特にラストで、やっぱこの監督究極の愛を「肉体的にひとつになること」と捉えてるな。と実感。前作でも杏をぐっちゃぐちゃにしてたし。

いや~~てかさ、そんなんみんなティモシーシャラメと貧乏アメリカロードトリップしたいに決まってるやん。いつの間にか好きになってくれてストーカーに自分が殺されそうになったときに助けに来たせいで死ぬとかもさ。だめやで。普通の人間にこんな白昼夢見せたら。R-100指定。
食人ももうちょい綺麗に食べれるはずや。なんで直やねん!切ってから食べるやろ!血まみれになったシャラメ撮りたいだけやろ!バレてるぞ!ありがとう。

あとはマークライランスの神演技がこの映画をワンランク格上げしてる。
不気味すぎ。さすがサー・マークライランス。この人おらんかったらもっとチープな仕上がりだった。
なっちゃん

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