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サントメール ある被告のらのレビュー・感想・評価

サントメール ある被告(2022年製作の映画)
3.6
一見すると地味だが、観ているうちにじわじわとドラマが浮かび上がってくるようなスリリングな法廷劇だった。実際の裁判記録をほぼそのまま再現した法廷でのセリフは、複雑な事情を複雑なまま提示している。安易なジャッジはできないし、真実を見つけることも難しい。劇映画としては、そこにラマという架空の人物の視点を交えているところも重要で、作品をより奥深いものにしている。静謐で美しい映像表現も良かった。
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