umihayato

ダンプ・ヒップ・バンプ くたばれ野郎どものumihayatoのレビュー・感想・評価

-
序盤から全学連の話が出て来たり、「女性上位の社会を!」との主張を前面に押し出し
フェミニズム映画として始まった!と思わせた今作。

「地域の子どもによくないから」と風俗ビルを倒産させる様に依頼された3人娘の作戦が、ことごとく裏目に出る物語。

結局、依頼主と風俗ビルはグルで、3人娘の作戦が裏目に出てることも織り込み済みであったのだが、そこから3人はデモを行い「地域住民からの声で倒すのだ!」となる。
いよいよ民主革命だ!と思った矢先
なんと住民には株がタダで配られていて、儲かってくれて嬉しいと言われてしまう。
なら、未成年労働で!っと働いてる女の子達に話しても、「働くとこなくなるし私たちにも生活が!」と断られてしまう。

なかなか示唆に富んだ一筋縄にはいかない映画である。。。
さてどうすんだろと思ったところに、風俗経営者の娘が「学校で風俗の子とイジメられてる」と告白し、経営者が改心して、ビルは健康ランドになったのでした。ちゃんちゃん。

って!女性上位とか民主化どこ行った!笑
職業差別みたいになってるやんけ!笑
結局、公共観も倫理観もなんか勘違いしてる時代感が丸出しに(笑

これを風俗ビルでなく原発に置き換えたらなかなかグサっと行ける社会派になるなぁ。と思ったり。
umihayato

umihayato