ナチス台頭前にあったLGBTQ+の人達の交流の場であったベルリンの酒場「エルドラド」
そこは後のナチス突撃隊の責任者が、ゲイを公言しながら軍服で出入り出来るほど、自由に溢れた場所であった。
しかしナチス台頭後、刑法175条での取り締まりは強化され、国土強靭化を名目に、LGBTQ+の人達は次々と粛清迫害されていく。
それまでのドイツ社会の変遷を描いたドキュメンタリー。
全ての差別は迫害と戦争に通じる。
そして今ある世界の負の遺産、終わることのない遺恨は、人種性別国籍性的趣向など全て差別が原因であることは火を見るよりも明らかであろう。
にも関わらず、政治家や著名人が差別的な言説や価値観を公然と発し、それを批判すれば「言論の自由の侵害だ!」などと言う何も歴史から学べない幼稚な日本社会や、いまだに各所で見るホモソーシャル感が、今作に見るナチスそのもので本当にクソだと思うしゲンナリする。