ふわっとしか予告を見てなく、「とある工場で作業員がループから抜け出すディストピア物か？」と思ってたけど
内容は全く違い
「被害者遺族が加害者を何度も殺せる制度があるディストピア物」だった。
何度も何度も復讐する主人公。
何度も殺される加害者。
復讐の先に幸福はあるのか。見てるこちらに突きつけてくる。
ループが進むにつれ、2人は交流を重ね、友情とも取れる感情が生まれ、それぞれの人間としての尊厳も考えることができる。
しかし事件の内容や、犯行時の心情は驚くほど語られない。
そうしたまま目覚めた主人公に晴れやかな救済は見受けられない。
僕らは死刑制度を考えるときに、どうしても応報感情に論を預け過ぎている様な気がした。
大切なのは、今作を見てる時に感じる
「本当の事を、本当の気持ちを語ってほしい」という事なのかもしれない。
