日の丸～寺山修司40年目の挑発～のumihayatoのレビュー・感想・評価

昭和風のメガネや声色を真似たからって
天皇主義の戦中〜戦後民主主義でひっくり返された価値観と、それに影響された寺山はじめ日本人の"実存"を巡る混沌と苦悩を、追体験できると思ったら大きな間違い。

1番空洞なのは、"寺山修司＂という国家に自分を溶かし込んで気持ちよくなってるこの監督なんじゃないの？
そんな人間に対して「おまえだよおまえ」と"実存"を突きつけてきたのが寺山だと僕は思うんですがね。