このレビューはネタバレを含みます
試写会にて鑑賞。
原作は読んだことありません。
その上で映画から感じた感想です。
ちひろさんはとても深い哀しみを経験したことのある人だと感じた。
だから、哀しみを現在進行形で体験している人を引き寄せてるのではないか。
1人だと寂しいことを、ちひろさんは知っているからそんな人を増やさないように、哀しみを抱えてる人の横で、その人が哀しみを手放せる迄、横で見守っているような気がした。
だから、哀しみを持った人たちがいなくなった時、そこにはもうちひろさんは必要ないのかなと。
消えて別の場所へ行くちひろさんは、何処か儚く、自ら明るい場所に居続けるのを避けているようにも感じた。だからといって、暗い映画ではない。寧ろ明るく前を向ける映画だと感じました。
一番印象に残ったシーンは
ちひろさんが、深海に潜っている時に、マコト達が来たシーン。
引き画であり、ちひろさんしか居ないその画の中に周りのアドリブであろうオカジとマコトの話し声がとても心地よい。
全体的に静かな進み方で、ちひろさんは軸にいるようで居ない。周りにいるような感じで周囲の人たちが軸にいるような感じ。
普段見ないような有村さんを見たような気がします。
