Une belle course：クリスチャン・カリオン監督、脚本、製作、シリル・ジェリー脚本、リーヌ・ルノー、ダニー・ブーン出演、ピエール・コットロー撮影、フィリップ・ロンビ音楽、2022年フランス作品。
無愛想なタクシー運転手シャルルは、金も休みもなく免停寸前で、人生最大の危機に陥っていた。そんな折、彼は92歳の女性マドレーヌをパリの反対側まで送ることに。マドレーヌはシャルルに次々と寄り道を依頼するが・・・。
何となく「ドライビング・ミス・デイジー」に近いイメージを持って観てみたが、マドレーヌのあまりに壮絶な人生に驚かされた。ハートフルな物語と呼ぶにはかなり暗く重たい物語。
タクシーの視点から眺めるパリ郊外の景観が素敵だし、2人の距離が近づいていく過程はワクワクさせられ、時には爽快感も味わえ凄く楽しめる。これが1日の出来事で、あれほどの大金が？！とけっこう驚くが(笑)それほど2人の大きな心の変化を表していて、映画としては面白い脚本になっていると思う。2人の演技も凄くいいのでラストの手紙にはウルっと来てしまった。
映画ならではの良さがけっこう詰まっていて楽しかったと思う。
