The Shape of Water：ギレルモ・デル・トロ監督、脚本、製作、原案、ヴァネッサ・テイラー脚本、サリー・ホーキンス、ダグ・ジョーンズ、マイケル・シャノン、オクタヴィア・スペンサー出演、アレクサンドル・デスプラ音楽、ダン・ローストセン撮影、2017年作品。
1962年、冷戦下のアメリカ。政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザは、研究所内に密かに運び込まれた不思議な生き物を目撃する。イライザはアマゾンで神のように崇拝されていたという“彼”にすっかり心を奪われ、こっそり会いに行くようになるが・・・。
2度目の鑑賞。初見はグロさにけっこうな拒絶反応を起こしてしまい乗れなかった。とは言え映像があまりにも好みだったので観直すと、多少の嫌味もあるし一癖あるお伽話のように感じた。ホフステトラー博士で大いに人間の姿をした化け物振りを描いて、反面口の利けない女性と仕事仲間の黒人さんやゲイのおじさんなど人間らしさを多々描いているのは良かったと思う。ただ肝心の半漁人の化け物の姿をした彼の人間振り(人間的な魅力)をあまり描いていない気がしてそこが勿体ないと思う。
童話の「人魚姫」からヒントを得ているかも知れないが、随分違うタイプのダーク・ファンタジーだと思う。やはり映像は趣があって奥行のある構図などかなり好み(笑)音楽もクラシカルなサウンドがマッチしていて良かったと思う。
